慈愛に満ちて


?-?







「……嫉妬とかしないの?」


「んぇ?」


「だって、好きなんでしょ?〇〇ちゃん、これからいっぱいコラボも増えそうだし……」



澄晴について話す不破の切り抜きを見たりりむは、それが気になっていた。澄晴がこれからどんどんライバーとの関係が増えて増えて、不安になることは無いのだろうか。独り占めしたいという感情は無いのだろうか。それが、ずっと気になっていた。


目をぱちくりさせた不破は、顎に手を当て考えた。


「んー…………、ない、スねぇ。」


「ないの!?」


てっきりあるものだと思っていたりりむは心底驚いた。


「んは、めちゃくちゃ驚かれた」


「えっ、だってさあ、〇〇ちゃんのこと独占したいタイプかと思った……」


不破の切り抜きを見て、そりゃもうこっちにも伝わるくらい愛が重くて。てっきり、そういうタイプなのかと勘違いしていた。


「んぇあ〜〜〜、なくはない、スけどぉ……〇〇ちゃんが幸せそうなんでねェ……」


不破の第1の願いは、澄晴が幸せになることだった。独占したいだとかそう思う時はあれど、彼女がそうやって関係が増えて、人に囲まれて嬉しそうにするのならそれが本望だった。ただ、そこに不破も入れてくれれば。

つまりは彼女の1番にはなりたいけどたった1人になりたい訳ではなかった。きっと彼女は、それを望んでいない。


「えぇ〜〜〜……りりむは嫉妬しちゃうなぁ……私だけでいいじゃんって…」



「んはは!…………んー、まあ、」


「?」



「優越感は、なくはないですかねぇ。……はは。」



彼女をあそこまで変えさせることが出来たのは、不破で。もし不破以外にそれができる人がいたとしても、事実として紛れもなく不破だった。だから、彼女の特別にいる自信がある。少しくらいは浸っても許されるだろう。この感情を彼女に見せたことも、見せる予定もないのだから。



「…………りりむ、応援してるね。」




りりむは、本当に澄晴を大事に大事にしているんだろうと、話を聞いて思った。きっとその内付き合うことになって上手くいくだろうから、その時は〇〇ちゃんから話を聞きたい。だから、応援していると不破に伝えた。



「おっ、ありがとうございます〜〜〜」


不破は、いつの間にかごく普通な雰囲気になっていて、いつもどうりへらぁっと笑った。






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