美男子という奴は人だけでなく魚にも好かれるのだろうか。
小さな桟橋の先端に腰掛け退屈だと足をぷらぷらと揺らすなまえの隣では真剣な顔をしたベレトがじっとウキの揺れ具合を見定めている。これは…もしかして剣を磨いている時よりも集中している?いつから釣り師に転職したのだろう。
ホワイトトラウトを二匹、アルビネニシンを一匹を釣り上げ、まだまだと竿を握るベレトさんの横で全く手応えのない釣竿に私はため息を募らせる。餌、全部食べられているんじゃないだろうか。凝り固まった首を回し糸よりも雲の方がよく動いていると軽口を叩けばベレトさんはそんな事無いぞときっぱり言い放つ。ほら、やっぱり釣り師に転職したんだ。なまえはとうとう溜息をつき諦めたように竿を引きあげる。
同じ釣竿を使い、同じ餌を釣り針に引っ掛け、同じ桟橋の端で糸を垂らしているはずなのにこうも漁獲に差が生まれるのは何故だろうか。単に運が悪いだけだろう?と説明されたところで顰めっ面は納得はしない。釣り堀初心者の心を折るような意地汚い魚達になまえは穏やかな水面へと釣竿を投げたい衝動に駆られた。しかしベレトがいる手前みっともない姿は見られたくはないので、深く息を吸い込み、嫌な考えとともに吐き出す。苛々しても親しい相手に醜態は晒すべきじゃないね。変化のない釣竿を見つめ続けながらなまえは虚けた顔で竿を引き上げ、五体満足な餌を確認し、また沈める。
「釣れません」
「待っていればいつか釣れる。実はなまえの釣り針につけた餌は大物が好む餌だ。俺が釣った魚よりももっと上を狙えるぞ」
「…本当に?」
「ああ。今に大物が釣れるだろうな」
「大物…じゃあもう少しだけ粘ってみます」
期待はしていない。だがベレトさんの言う“大物”が万が一にも釣れたとしたら、今日の食卓は豪華なものになる。沸き上がる唾液を飲み込み頬に釣竿を握り直す。狙うは大物。ベレトさんの動きを真似て竿を上下に揺らしていると、「強くなったな」と独り言にも捉えられる言葉に私は顔を上げ熱心にウキを見つめる横顔に瞬いた。何が?とは聞かない。対抗戦で額を腫らし合った者同士、余分な説明を省かれても問題は無いからだ。手応えのない竿を握ったままなまえは曲げた足を伸ばしピンっとつま先を空へと向ける。そしてまたぷらぷらと振り子のように揺らし始めた。分かりにくいだろうが、所謂なまえの照れ隠しなのだ。
「ベレトさんから見た私なんてまだまだひよっこですよ。かすり傷もつけられないうちはまだ…」
「そんなことはない。なまえは強くなったよ。初めてあった頃よりも」
「いつの頃の私と比べてるんですか…」
ぬか喜びとはまさにこの事。ベレトの的外れな発言になまえはガックリと肩を落とた。呆れたと深く溜め息をつくとベレトがいる方向とは真逆に首を回し不満げに口を尖らせる。
「強くなるために魔道も剣も教わったんです。強くなって当然ですよ。力がないと自分の身も大切な人も守れませんから。…いきなりどうしたんですか?今まで武術の話を振ると渋ーい顔して一度も誉めたことなんてなかったのに」
「…なまえが戦場に立つことを俺はずっと認められずにいた。だが前節の一戦でお前の真剣な顔を目の当たりにして認めざるを得なくなった。意地を張らず素直に応援しなければとも」
自分より強いひとに褒められることは誰だって嬉しいものだ。だが褒めてくれた相手がジェラルトさんでも先輩傭兵でもなくベレトさんという事実が魚の小骨が喉に刺さったような違和感を感じる。おかしなものでも拾い食いしたのか、それとも今話している相手はベレトによく似た別人か。ありえるとするならば圧倒的に前者だろうが、そんな冗談はさておいてだ。淡々と胸のうちを語り出したベレトになまえは思わず目が点になり二度ベレトの顔を見返す。色を削いだ表情の裏でそんなことを考えていたなんてちっとも知らなかった。ベレトが負傷していた間にジェラルトに頼んで勝手に鍛練を始めた事についてはどう思っていたんだと尋ねたなまえに対し、ベレトは一言『心配だった』と答えた。それを聞いて私は酷く驚いた。だって怒っていると思っていたから。ずっと顰めっ面だったし、目も合わせてくれなかったから。なんだ、怒ってなかったんだ…いやちょっと待った。
「怒ってないのならもっと早くに教えてくださいよ!私嫌われたんじゃないかって結構悩んでたんですよ!?」
「それは…すまなかった。ただ、声をかけようにもなんて言葉をかけたらいいか分からなかった」
「そうだとしても!…一言応援してくれたら私も今以上に鍛練に臨むやる気が」
「なまえは誉めると頑張りすぎるからな」
隙のないベレトの返しになまえは言葉を詰まらせた。ぐうの音もでない。ベレトさんの言う 通り人に褒められるといつも以上にやる気が増してやり過ぎることは多々ある。でもすこーし、ほんの少しだけのこと。心配されるほどではない。
やはりベレトさんは過保護だとなまえは口許を緩めそっと笑みを溢す。長くすれ違っていた気持ちが今やっと繋がったような気がする。
「頑張りすぎるのもいいが無茶だけはするな。いいな?」
「ふふっ、はーい」
わかってますよ!
そう元気よく答えかけた瞬間、握っていた竿が突然錨のように重くなり両足が桟橋から離れた。「あっ」と声をあげた途端に強い力が体を濁った水底へと引きずり込もうとし、竿から手を離せばいいものの催眠術にかけられたように手が竿から離れない。水の香りが強くなり手汗が頂点に達した瞬間、前に崩れる体を抱き締めた逞しい片腕により投げ出された体は濡れることなく桟橋の奥へと戻された。
落ちるかと思った。額に浮かぶ冷や汗を拭いながらなまえは助かりましたとベレトに感謝を述べる。落ちなくてよかったなと腹部に回された腕が離れ浮いた両足が桟橋に戻る。本当に落ちなくてよかった。制服の換えなど持ってないし、皇女様から戴いた服を濡らしたなんて知られたら皇女様の傍に控える怖そうな人に処されるかもしれない。ヒヤリとする事件も無事にやり過ごし安堵に胸を押さえていたなまえだが、ふと掌のもの寂しさに気づき桟橋から身を乗り出した。
やってしまった。顔も青ざめる惨状を呑気に眺めているのはベレトだけだ。泳がなければ届かない場所、既に人の手から離れ自由に水面を漂うあの釣竿は間違いなくなまえがつい先程まで握っていた釣竿だった。申し訳ないと頭を下げるなまえにベレトは気にしないでいいと励ますように頭を軽く叩く。それからベレトは隠すことなく釣り堀の管理者に竿を落とした旨を伝え、次は気を付けてくれよとお咎めもなく失敗に目をつぶった管理者になまえはベレトと共に深く頭を下げた。本当に申し訳ないです。
竿も流され手持ち無沙汰ななまえは膝を抱えベレトの手さばきをボーッと眺めていた。ベレトとしてはなまえに一匹くらい魚を釣らせて楽しい思い出を作って欲しかった。しかしなまえはまた落としてしまうかもしれないから見ているだけでいいやと自身の竿を譲ろうとしたベレトの申し出をやんわりと断り、魚がこぞって食いつく釣竿を眺めている。
なんて穏やかな時間なんだろう。殺伐とした環境に長く身を置きすぎたからか、危険を取り除かれた空間の居心地の良さに欠伸がでる。背後から聞こえてくる生徒の話になまえは耳をすませる。気になる人の話で盛り上がる高い声や迫る資格試験に焦る声。少し騒がしいけれどこのくらい賑やかで騒がしい方が平和な日常を実感できる。
美しい風景を眺めながら大陸中を歩き回る生活も嫌いじゃなかった。けれどやはり、不動で居心地が良い場所を手に入れるというのは例えようのない安心感を覚える。何が起こってもそこに帰れば靴を脱ぎ捨て横になれる自分だけの空間がある。これ以上に素晴らしいことなんて他にないと私は思う。ベレトさんやジェラルトさん、傭兵団の皆と会って話す機会は当然ながら減ってしまったけれど、大修道院に来てからというもの同年代の友達が沢山できて毎日が楽しい。酒や食事、勉学以外の話題で盛り上がるなんてなんだか凄く不思議な気分だ。
「黒鷲の学級では教師として上手くやれてますか?」
ベレトさんは無口ですから心配ですと笑いをこぼせばベレトさんは自信がなそうにたぶんと答えた。そして逆に「なまえはどうだ?青獅子で友達はできたか?」と質問を打ち返されて、私は「沢山できました!」と即答し学級での出来事を語ればベレトさんは何度も頭を縦に振った。皆いい人なんですよ。勉強を教わったくだりを話している最中、私はふと目を背けたい大きな問題を思いだしスラスラと並べていた言葉が突然詰まらせる。
「どうした?」
「あ、いえ。その…大したことじゃないんですが。文字を読む分には支障はないのですが、書くこととなると…ちょっと。あっ!でも心配は要りませんよ!!今超特急でフォドラの文字を書けるよう毎晩独学で勉強していますし、算術も紋章学もアネット達に教わっているので座学も何とかついていけて…だから」
考えるよりも先に言葉が先行し話す言葉全てが紙のように薄く、たった一言で済むような内容を何枚も何枚も紙を無駄遣いしているような話し方をしてしまう。『だから』のあとに続く言葉が見つからない。困ったと首を傾げてこちらを覗き込んでくるベレトさんに私は取るに足らない話を切り上げたくて『心配はいりません』と思ってもいないことを口にしてしまった。本当は心配して欲しいのに。
手を貸して欲しかった。修道士から習ったはずのフォドラ文字がすっかりと頭から抜け、自学に励んだものの課題用紙に記載した努力の結晶も『話にならない』と突き返された。評価は当然白紙と同じF-。教えてくれたアッシュにはとても見せられない評価だ。
心配いりませんよ。自分自身へ暗示をかけるようになまえは再度大丈夫だと両足を揃えニッコリと笑った。しかしなまえが大きな悩みを抱えそれに押しつぶされそうになっていることくらい付き合いの長いベレトには筒抜けだ。
「食事の後なら空いているよ」
するりと耳を通り抜けた都合の良い幻聴になまえは表情を崩す。え?と小さい声を零し、確認のためもう一度言ってくれないかと人差し指を立てる。
「あの、私の聞き間違いでなければ食事の後に文字を教えてくれると聞こえたのですが」
「ああ。そう言ったんだ。間違ってないぞ」
「……戦術のこともちょっと心配で」
「なまえは後方支援が多かったからな。俺が教えられる範囲内で良ければ構わない」
驚き顔のなまえはすぐさま小指を立てベレトの小指を攫った。相手はベレトさんだ。約束は必ず守ってくれる。だが教師の仕事で忙しいからと万が一途中で放り出されたとしたら、自分の中でベレトの信頼度と好感度を下げたくないなまえは指切りげんまんと腕を振り針千本に誓い指をきった。ほおっと頬を赤くしきったばかりの小指を見つめるなまえにベレトは「これで満足か?」と穏やかな表情で淡々と釣竿を揺らし魚を誑かしている。以前と比べ物にならないほど柔軟に解された表情筋に私は密かに胸を高鳴らせながらも「はい、とても」と宝物のように自身の小指を抱き締めた。
風が止み日差しが陰った頃、本日4匹目となるアミッドパイクを釣り上げたベレトさんは満足気に目を細めると釣竿を肩に掛けた。ベレトさんが立ち上がると同時に私も立ち上がり食堂へと歩いていく。ベレトさんが握る桶の中には大きな魚たちが互いに体をぶつけながら泳いでおり、どの個体も粋がよく身が詰まってそうだった。この魚たちを食堂に持っていけば捌いてくれるらしい。魚は焼き魚が一番美味いんだと唇を舐め熱い視線を魚に送るベレトへなまえは楽しみですねと相槌を打つ。便利なことに食堂は釣り堀のちょうど真後ろだ。新鮮な魚ですから生魚で食べましょうよ!と提案し、しっかりと顔を顰められた時だった。
「ベレト殿!」
階段を上がる途中、遠くから聞こえてくる野太い大声に二人は足を止める。遠くからみても目を引く白銀の鎧。犬の尻尾のごとく手を振りながら二人のもとに駆け寄った騎士はやはりアロイスだった。彼はベレトさんが握る桶を覗き込み「おや、釣りをしていたのですか?それはまた兄妹仲が宜しいようで。実に羨ましいですなぁ!!」と豪快に口を開け気持ちがいい笑い声をあげる。ああそうだろ?とたわいない言葉を返すベレトの隣でなまえは組んだ手の汗を制服に吸わせている。
何気なくアロイスさんが口にした“兄妹”の単語が、首に縄をかけているかのような緊張感を煽り息が詰まって死にそうだ。おそらくアロイスさんは偽りの兄妹の真実に勘づいてはいないだろう。勘づかれたとしても、この人なら悪気なく口にしそうだ。アロイスさんが悪い人じゃないことはルミール村の盗賊事件処理後の対応をみて分かる。だがジェラルトさんがなぜ彼に手を焼いていたのか、兄妹、兄妹としつこく土足で秘密に近づくアロイスになまえは下手くそな笑顔を顔に貼り付けアロイスの一挙一動に分かりやすく視線を逸らす。嗚呼、早くこの場から去りたい。一拍ずれた相槌を打つ様は塗り立ての塗装のようで、なまえの嘘も隠し事も不得手であることがよくわかる。助けてくださいと隣で我関せずと棒立ちのベレトに目配せする。するとベレトは任せろと力強く頷き、家族話に花を咲かせるアロイスへ何の用かと尋ねた。
「おっと、失敬。私としたことがつい脱線してしまっていたようだ。レア殿がベレト殿に話があるから呼んできて欲しいと頼まれていてな」
「そうですか」
「レア殿は忙しい人だ。すぐ似合いに行った方がいいだろう」
「分かりました」
大司教への謁見に魚は連れて行けないからと、アロイスはベレトから桶を奪い取り代わりに食堂へ運ぶことを申し出た。アロイスの申し出にベレトは軽く頭を下げ、そしてなまえにまた後でと告げ謁見の間がある方向へと去ってしまった。
行っちゃった。
一人とり残されてしまった私は頼もしい背中に手を振り追えると目的地も決めず楽しげな声が聞こえる方向へと歩き始めてみた。悪い人じゃないけれどアロイスさんの大声は少し怖い。だからアロイスさんの後は追いかけず、普段は通らない道に向かって踵を浮かせた。のんびりした足どりで釣り堀から中庭へと移動する。人の手によって整えられた芝生や植木は踏み歩くことを躊躇してしまうほどに壮美で深緑に色を添える真っ赤な薔薇の蕾がよく映える。噂話と紅茶の香りに満たされたお茶会広場では女生徒が暇を持て余している。もう少し日が経てば紅茶の匂いに薔薇の甘い香りが交ざり景観も華やかに彩られるのだろう。礼儀よりも武器の扱いに慣れた者でも、この美しい大観に囲まれ一度は優雅に紅茶を嗜んでみたいものだが…誘う相手も茶葉も茶器もない自分には無理な話だ。
生まれ変わったら茶器が似合う人間になりたい。見つめられていることに気づいた女生徒達がフフンっと鼻を鳴らしわざとらしく『あー、美味しい』と感想を零し、そのすぐ横を私は何も聞かなかった振りをして壁際に体を寄せながら横切った。華やかな空間を横切り大広間と北玄関ホールを繋ぐ通路に出る。玄関ホールがある方向は普段よく通っているため面白味はない。となれば、日頃足を運ばない大聖堂方面を散策した方が楽しそうだ。1度だけ講義の一環で大聖堂に向かう最中、連絡橋の上空を白い天馬が何頭も空を駆けていた。そうだ、気分転換に天馬の美しい姿を拝みに行こう。大聖堂に向け足を踏み出した直後、私は一歩進んで直ぐに立ち止まった。
「こんにちはなまえちゃん」
名指しで私を呼び止めた語尾が少し高い話し方には聞き覚えがあった。むしろ声だけで誰か判別できるほどだった。
「金鹿の学級のヒルダさん、ですよね」
振り返り、こんにちはと視線を逸らしながら頭を下げる。人見知りでは無い。単純にどんな顔で受け答えしたらいいか分からなかったのだ。彼女と最後に顔を合わせたのは学級対抗戦での事だった。白熱した戦闘があちこちで繰り広げられ、彼女は私の対戦相手だった。互いに負傷しながら息も絶え絶え傷つけ合い、『待って!!わ、私降参するから!!!』と白旗を振った直後のヒルダさんを頭に血が上っていた私は強烈な一撃で気絶させた。忘れもしない対戦相手だ。もし彼女の爪が割れており形のいい唇がかさついていたなら、こんなに後ろめたい気持ちはたぶん湧かなかっただろう。爪先から頭のてっぺんまで手入れが行き届いた容姿、さりげなく香らせた甘い精油に罪悪感が膨らむ。対抗戦、武器を構えた直後、彼女は『あたし全っ然強くないから、手加減してね?ね??』と両手を合わせ可愛くおねだりした。試合前に生徒全員が武芸に秀でていないことはセテスさんから聞いていた。だから本人が望むならと私自身手加減しながら頃合を見て離脱させてあげようと隙は伺っていたのだが、その可愛らしい容姿に反し骨に響く一撃をくらい早々に手加減を諦めたのだ。結果として本気で剣を振り気絶させたのだが、やはり可愛い女の子に無体を働いた見返りというのは男女問わず恐ろしい。
背中で手を組み用を問う。するとヒルダは覗き込むようになまえへ近づくとニッコリと笑いかけた。
「ちょーっとお話があるんだけど、今いいかな?」
その一言にどれ程の絶望がなまえに襲いかかったのか、ヒルダは知る由もないのだろう。これは間違いない。圧倒的上級カースト者が最底辺のをむしる時の誘い文句だ。謝ったら許してくれ…いや、いくら訓練用の剣とはいえ腹部に重い一撃を喰らわせている。私がヒルダさんの立場なら暫く顔を会わせたくない。だって気まずいんだもの。もし彼女がニッコリ笑顔の裏に私の考える感情を抱いている上で、私に話しかけているのなら、間違いなく彼女は私に怒りをぶつけにきたのだろう。怖いなぁ。せめて遺書を…お世話になった方々に挨拶の一言でも伝えにいきたかった。けれど「いいですよ」と先に返事をしてしまったが為に「じゃあこっちでお話ししよっ!」とヒルダさんは歩き出してしまった。拷問だけは勘弁してください。ヒルダの後ろを歩くなまえはまるで囚人の如く頭を垂れ視線はずっと自身の靴を見つめていた。
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