「カカカカカ!拙僧は山伏国広と申す!さあ修行を開始するぞ、主殿!」
特徴的な笑い声と共にやってきたのは山伏国広。その名の通り、山伏のような格好をしている。山で修行したがる癖があり服の隙間から覗く身体はよく鍛えられている。頭は布で隠されているが髪型はどうなっているのだろう。
「どうされた、主殿?」
自分に向けられた視線に気づいて山伏国広が問いかけてくる。彼の髪型を知りたいと伝えれば快く承諾してくれた。
「拙僧の頭が気になるのであるな!よかろう、じっくりと確認されい」
そう言うと山伏はカカカと笑って頭の布をとって見せてくれた。現れた彼の髪型は坊主ではなく鮮やかな水色の短髪。予想に反して現代的な髪型だったことに驚いた。普段よりも少し若々しく見える。
「カカカカカ、拙僧の筋肉も主殿にお見せ致したく」
髪型に驚いた此方の様子を見て気をよくしたのか衣服を脱ぎ始めようとする山伏。さすがにそこまでは求めていない。遠慮なされるな!と笑う彼を必死にとめる。
「主殿、己の刀剣を日々観察することも修行であるぞ」
それはそうなんだけど、今は特別脱ぐ必要はない。
「拙僧もまだまだ修行不足であるな、主殿に拒否られることもまた修行!」
なぜ彼は修行、修行と己を鍛えることにこだわるのだろうか。理由を聞いてみても
「拙僧、全てを笑い飛ばせるほどに強くなりたく」
と、いつもの調子でカカカと豪快に笑うばかりで教えてくれることはなかった。過去を語るよりも笑い飛ばしていたいということなのだろうか。彼にとって強くなるとはいったいどんな意味があるんだろうか。彼の真意は分からない。
たまには修行も悪くないかもしれない。今日は一緒に山に行こうか、彼にそう声をかけると嬉しそうにお決まりの声で笑っていた。
「カカカカカ、さあ修行を開始しようぞ、主殿!」
日々は修行
18/03/17
突如始まったカカカ沼。