“星”と呼ぶのに相応しいヒト
ーー君達は星はどこにあると思う?
星は空にあるものだと、私は思っていた。
だが、君を見た瞬間、知った。
星とは、手の届かぬ高みにあるものではない。
目を奪い、理性を焼き切る光のことを、星と呼ぶのだと。
君は、あの夜のことを覚えているかい?
その辺にあったっていう折れた刀を手に舞う君を、私はただ美しいと思った。
戦いの技術なんて何も解っていない、素人の立ち回り方だったけれど、私が彼女を指導したらどう変わるのか見てみたくなったんだ。
私の顔を見た瞬間、一瞬目を見開いた君のことは未だに謎ではあるけれど、彼女と目を合わせた瞬間、私は理解する。
ーー彼女は、危険だ。
触れたい欲望も、支配したい衝動も、全て胸にしまい込む。
君は自由でいることが、一番美しいのだから。
そう分かっているのに、無性に君が欲しくて仕方なくなるんだ。
「惣右介さん」
あれやこれやと手を回して、気付いたらここに居たという迷子の彼女の後継人になった。
彼女の私の名前を呼ぶ、鈴のような声色をずっと傍に置いておきたくて、可憐で美しい彼女をずっと目に焼き付けていたかったのだけれど、仕事が疎かになるからと総隊長に却下されてしまった。
·····やっぱり尸魂界も護廷十三隊も私のモノにするべきか?
「まあまあ、私の帰るとこは惣右介さんの傍だからさ」
君は軽い気持ちで言ったのだろう、でもその言葉はあまりにも私に刺さった。
·····尸魂界も護廷十三隊も今はそのままにしておこう、チャンスはいくらでもあるはずだ。
平子隊長達や浦原喜助を追放したし、あとはゆっくりと掌握するつもりだった。
でも、そんな私の前に流星のように君が現れたんだ。
野望なんて一切消し飛んだよ。
君は全てを照らす星
·····卯ノ花隊長、あまり心音を誘惑しないでください。
最近ご飯の時に貴女の話ばかり出るんです。
え?好かれているのだから仕方ない?
それは、まあ、そうなんですけど··········
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