私だけが知っていればいいのに

ーーここまで考え方が合う存在が居るなんて思わなかったの。

最初はただただ素人、藍染隊長が保護してきた迷子の少女だと思っていました。
それだけ、だったんです。
けれど、彼女と藍染隊長の訓練を見て、私の胸に確かに熱くなるものを感じたんです。
美しいだけじゃない、彼女の中に潜む存在に私は、私だけは気付いた。

あの子は、獣だ。

ひたすら強者との戦いを求む、かつての私のような存在。
·····彼女なら、更木剣八の二の舞にはならないだろうか。
あの時以来、私は前線を退いた。
私と同じくらい戦うのが好きだった彼を、絶望させてしまったから。
次に私が剣を握る時は、彼が強くなるタイミングで、と思っていたのに。


「烈さん」


戦いに幾らか慣れてきた彼女が嬉しそうにパタパタと近寄ってくる。
私に取られたと言う表情を隠さない藍染隊長には少し笑ってしまうけれど、彼女に懐かれているのは正直とても嬉しい。
私を見る目に獣は宿っていない。
でも、秘めているのは分かる。
ああ··········早く貴女と戦ってみたい·····!!


星?獣の間違いではないですか?


貴女もまた更木剣八に惹かれるのですね··········
·····え?私と更木隊長の関係が良い·····??
ちょっと待ってください、貴女は何を知っているんですか!?


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