テニス部


「橘川先輩は何部なんですか?」
「えー、俺に聞く?」
「単に気になっただけなんで、答えなくてもいいですよ。」
「何部だと思う?」
「めんどくさ……。(分かんないですよ。)」

「ゆうちゃん、逆。」


*


「こいつは運動得意だけど、恐ろしく協調性ないから俺と同じテニス部でシングルス専門。」
「あぁ、ぽいですね。」
「結城ちゃんは?」
「海洋生物部です。」
「あぁ、ぽいね。」
「ゆうちゃんは羽風くんと同じでサボり魔だけどね〜。」
「瀬名先輩に言われたくないです〜。」
「あはは〜、2人とも仲良しだね〜、ムカつく〜!」
「少なくとも橘川先輩とは仲良くしたくないです〜、めんどくさ〜い。」
「ちょっとぉ!きーくん、ゆうちゃんのキャラ崩壊させないでよねぇ?」
「え〜……。」


*


「え、待って泉くん、なんで部活来てんの?え?」
「ゆうちゃんにきーくんぶちのめしてって言われたから。」
「結城ちゃんの影響力こゎぃ。」
「ちょっとぉ!小文字使わないでくれる?」
「心の小文字変換まで読み取んないで!」

「おまえら、なにやってんら……?」


*


「あれ今日お姫さまいないね?」
「姫くんなら生徒会じゃな〜い?ゆうちゃんも生徒会の仕事で見に来れないって言ってたから。」
「結城ちゃん生徒会なんだ〜?」
「え、違うけど。」
「え?」
「え?」
「てかゆうちゃんいないのにやる意味ないし、めんどくさくなってきた。なずにゃん代わりにき〜くんぶっ倒してくんない?」
「……泉ちんはホント何しに来たんらよ。」


prev | next


back
top