テニス部2


「この学院で私のことを苗字で呼ぶのって先生たちとホッケ〜と、斎宮先輩、橘川先輩くらいなんですよ。」
「へぇ?」
「ホッケ〜の攻略はできそうなんですけど斎宮先輩とかこれなんて無理ゲー。」
「ゲーム感覚で生活してるの!?」
「橘川先輩も名前で呼んでくださいよ。あだ名でもいいですよ。」
「ちゃんと敬語なのにどうして上からに聞こえるんだろう。」


*


「あ、姫くんだ!久しぶり!」
「……ボクそんな久しぶりじゃないよ。週6で来てる先輩が頭おかしいんじゃない。」
「え、それはホント頭おかしい。先輩ホントにアイドルですか?」
「この言われよう。」


*


「え!?凛華ちゃん!?」
「やっほ、うっき〜。さっきぶり。」
「えっと、何で今日テニス部勢揃いなのかな?……泉さんは?」
「そう、それ。私瀬名先輩探しに来たんだけど無駄足だったから帰ろうかなって思い始めてたの。」
「最初のくだり丸々無き物とされたんだが。」
「え〜!凛華、ボクのこと応援して行ってよ!」
「うん、瀬名先輩いないから暇だしいいよ〜。」
「ってか結城ちゃんとゆうくんここに居れば多分泉来ると思うよ。」


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