スタフェス


「こうなるならValkyrieの加入申請出しとくんだった。」
「……流石にあの会長でも受理せぇへんと思うで?」
「……もう〜、斎宮先輩どこ!?」
「……凛華ちゃんてたまに豪快やんな。」


*


「に〜ちゃん先輩……。」
「お姉さま?具合でも悪いのですか?顔色が優れないようですが……?」
「んーん、何ともないよ。Valkyrieがステージに立ってるのが嬉しいだけ。」
「(嬉しいって……、ただの1アイドルのステージに向けるようなお顔でないですよ、お姉さま……。)」


*


「結城、何を泣いているのかね?」
「Valkyrieのステージがあまりに美しかったからです。」
「結城、君は……。」

「お師さ〜ん!なずな兄ぃが探しとる〜!」

「……君は転科してくる以前にもValkyrieのステージを見に来たことがあるね?」
「え……。」
「君はいつも僕のステージを見て泣いていただろう。」
「……はい。」
「影片や仁兎も気付いていたようだった。」
「……。」
「仁兎は……、いや、これは僕が言うことではないな。結城、せいぜい今日限りの旧Valkyrieのステージを楽しんでくれ。」
「はい……。」


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