「ボスからの首輪か?」
「アメリアのことを言っているのか?」
「ああ。待遇に不満があるだとか、ボスの正体を知りたいだとかバレてんだろ。報告されてんのか?」
「いや」
「何をさせられてる?」
「何のことだ」
「あの女がボスに報告を上げない代わりに何をさせられてるって聞いてんだよ」

煙をふぅ、とリゾットに差し向けたプロシュートはスタンドを出して威圧した。
リゾットは片手を上げて正直にいうつもりがあるとプロシュートを制す。

「アメリアとボスは関係ないだろう」
「あれは確実に探りを入れている目だ。暗殺チーム自体がほぼ隠匿されている中でメンバーの名前まで言い当てるってのはボスの息がかかったやつ以外ありえない。いかにS-Bullet社の人間だとしてもな。そうだろ?」

リゾットはそうだろうかと疑問を覚えつつわずかに頷く。
ボス云々はともかく、プロシュートの言うことはもっともだ。
なぜアメリアは暗殺チームのことをあんなにも事細かに知っているのだろうか。
まさかどさくさに紛れて記憶を抜かれたのだろうか。
いや、あのスタンド能力が使われたら花びらが舞うし、記憶がなくなるわけではないから分かるはずだ。
アメリアの前で寝たことはないし、彼女は物から記憶は取れない。
ではどうやって情報を得たのか。

「で?何をさせられてんだ?殺しか?金か?」
「いや、アメリアを抱いて金を受け取っているが……」

プロシュートは虚をつかれたように目を瞬かせて数秒固まった。

「受け取ってんのか」
「ああ。俺はあまり使わないし額がデカイから暗殺チームの資金にプールしている」
「……つまり、あれか。男娼みてぇなことをしてるってことか」
「捉え方によれば」

笑いと疑問と綯い交ぜになったプロシュートは微妙な顔をして、そうなると話が変わってくる、と頭を抑えた。
リゾットの都合がつかないときは食い下がるでもなく頷くアメリアは彼にとっても気楽であり、単純に金という表も裏もない仲介者がいることで面倒なしがらみもなくセックスができる都合のいい相手だった。

「いいかァ、リゾットよお。あんたの正体を知ってる時点で金持ちの道楽とは言えねぇんだぜ」
「何が言いたい?アメリア自身に戦闘力はないぞ」
「探ってみたほうがいいって言ってんだよ」