▽ 14


私をスカウトしたラムロウという人は亡くなったらしい。
アベンジャーズへの賛否入り乱れるテレビから目を逸らして、私は旧ヒドラ基地を転々としていた。
誰か、誰でもいい。
私に命じてくれる人。
ひだまりなんかからは程遠い、闇の中にいる人。
ついにシベリア基地まで来た。
ここには彼以外のスーパーソルジャーが封じられている。
ヒドラの研究資料を見てたどり着いたそこで、私は氷漬けの戦士達を眺めた。
彼らを目覚めさせれば、きっと。

「ラードゥガ」

ハッと顔を上げた。
入り口のところに誰かが立っている。
誰?
知らない顔。
アベンジャーズ?

「私が君を雇う。アベンジャーズを壊そう」

凍てついた部屋に.338ラプアマグナムの空薬莢が転がる。
私のことを知っている。
私はドア横に立てかけておいたライフルバッグを取って、彼の足元の薬莢を拾うために跪いた。

「はい」


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