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雪の日


「うわー!リヴァイさん雪ですよ雪!」
「……吹雪だ」
「一面の銀世界!」
「……地獄だ」
「積もったら雪だるま作りましょ!」
「……巨人だるまだ」
「なんでそんなマイナスなことばかり」


じっと睨み付ければ、ぷいと視線を反らされる。窓に両手と額をぺたりとついて外を眺める姿は、相変わらずちまちましててかわいく見える。


「おまえは楽しいかもしれねぇが、俺からしたら最悪だ」
「リヴァイさん雪の中に落としたら埋まりますもんね」
「………」
「うっかり踏んじゃったりして、」
「おいやめろ」


窓の隅っこで縮こまり、睨み付けてくるリヴァイさんに笑う。
冗談ですよ、って言ったけど、リヴァイさんは怖い顔のままだ。


「タオルにくるまった状態で睨まれても、何も迫力ないですねー」
「刺すぞ」
「窓開けますよ?」
「………」


いっそう眉間に皺を寄せたリヴァイさんに、今度は堪え切れずに声を出して笑った。
すぐに綿棒がとんできたけど、それがまたちんけな反抗過ぎて、余計に面白かった。


「ああぁ……笑った……っ」
「……」
「ちょ、怒らないで下さいよー」
「………おこってねぇ」


また、ぷいと顔を背けられる。
思わずふにゃりと笑って、その横顔に話しかけた。


「……ねぇ、リヴァイさん」
「……」
「リヴァイさんてば」
「……、なんだ…」



「一緒にいると、あったかい、ですね」



室内が、

気持ちが。

ぽかぽかして、あったかいんだ。



「……バカ面」
「あいたっ」


にへ、と笑っていれば、もう一本の綿棒が飛んできて、頬っぺたにクリーンヒット。
やっぱりリヴァイさんは通常運転だなぁなんて、頬っぺたをさすっていると、
ぽつり、と。


「……そういうのも…悪くは、ねぇ…」


なんて、聞こえるものだから。
私はまた、口角を緩めて笑った。



雪すらとかす
20140209
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