わたしの世界には、あなたが必ずいた
小さい頃からずっとわたしの手を握って一緒に人生を歩んできてくれたあなたが必ずいたの
あなたの、温かいその体温を忘れることができずに 今日もわたしはあなたを探すのだ
掴もうとしてするりと空を切った行き場のないわたしの指先が、熱を求めて震えだす
やっとの思いで、手探りで掴んだのはあなたよりも少しだけ皮の厚い手だった
「 助けて、ばくごうくん 」
縋るように泣きながら呼んでしまうの。彼の甘い香りに包まれて、優しい手つきでずっと抱きしめていて欲しいの、なんてわたしが言ったらどんな顔をするかな
優しいからきっと、抱きしめてくれるかな
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Chapter two
この手を離したらきっともう 二度と戻れない