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「 ぎゃっはははは!! まじか爆豪!! 」「 笑うなー!! クセついちまって洗っても治んねえんだ…! おい笑うなぶっ殺すぞ! 」「 やってみろよ 8:2坊や!! 」BOOM!!!「 んだとコラァ!? 」「 もどった〜!! 」

朝、何も言わずに焦凍は勝手に1人で学校に向かってしまった。冬美さんに心配されてしまったけど、ちょっとした喧嘩なんだと伝えれば逆効果だったみたいでさらに心配されてしまった。 " 焦凍と名前が喧嘩するのなんて初めてじゃないの? " と、眉を下げながら本気で心配されてしまって朝から申し訳なかった

いつぶりか。久しぶりに1人でゆっくり登校していれば 案の定、前に爆豪くん ( らしき人 ) が見えたので恐る恐る ( 違う人だったら申し訳ないがあの腰パンと歩き方はどう足掻いても彼だ ) 声をかければ見事な8:2になっていて声を荒げて笑ってしまった

『 ンっふッ…… ベストジーニスト…ッ? ふっふふ 髪型やばいよ 』
『 おい腐敗女テメェ…… ンなこと言うために声かけてきてんじゃねえぞ殺すぞ… 』
『 8:2に言われても怖くない… あっは ごめんダメだ面白すぎる 』

先ほどの切島くんと瀬呂くんと同じように笑えば めちゃくちゃにキレられてしまった

笑いを堪えながら爆豪くんの背中を追って教室へ。切島くんと瀬呂くんに笑われながら怒り狂う爆豪くんを他所に、自席へ向かえば百ちゃんが笑顔でわたしを迎えいれてくれた

「 おはようございます名前さん 」
「 おはよう百ちゃん。久しぶり〜! 」

連絡アプリでやりとりしていたとはいえ、実際に会うとやっぱり久しぶり感が否めない。可愛い可愛い百ちゃんに抱きつき感動の再会を堪能する

「 職場体験どうだった? CMいつ流れるの? みたいなあ百ちゃんのCM。あ、でも可愛さが全国にバレちゃうのかあ 」
「 辞めてください!! 本当にお恥ずかしいですわ…… 穴があったら入りたい… 」
「 え〜可愛いのにもったいない! 」

百ちゃんと軽く話していれば上鳴くんがビシッとわたしや緑谷くんたちを指で指し始める。人を指で指しちゃいけません…!

「 まあ1番変化というか大変だったのはお前ら3人と蝕喰だよな 」
「 そう!そうヒーロー殺し! 」
「 命あって何よりだぜまじでさ 」
「 心配しましたわ 」
「 エンデヴァーが助けてくれたんだってな 」
「 凄いねえ流石ナンバーツーヒーロー 」

上鳴くんを皮切りに、みんなどこか触れてこなかった保須での事件で話が盛り上がる。百ちゃんまでその話題に引っ張られてしまって。わたしには苦い思い出しかなくて 思わず苦笑いをする

「 …… そうだな、助けられた 」
「 俺、ニュースとかでみたけどさ、ヒーロー殺し、敵連合とも繋がってたんだろ? もしあんな奴がUSJに来てたらと思うとゾッとするよ 」
「 でもさあ、確かに怖えけどさ、尾白動画見た? 」
「 動画ってヒーロー殺しの? 」
「 そう! アレみると一本気っつうか信念っつうか カッコよくね〜!?て思わね? 」
「 上鳴くん!! 」
「 あっ、い、…! 悪い! 」
「 や、確かに信念の男ではあった。クールだと思う人もいるのはわかる、ただヤツは信念の果てに粛清という手段を選んだ。どんな考えを持とうともそこだけは間違いなんだ。…… 俺のようなものをこれ以上出さないためにも、改めてヒーローへの道を歩む 」
「 飯田くん…! 」
「 さあ!そろそろ始業だ! 全員席に着きたまえ!! 」

信念、執念、粛清、…… ヒーロー殺しと敵連合の関係性。

「 憎しみは何も生まないんだ… 」