壊したいんだ

(2/7)
腹立つ腹立つっ!
何なのアイツ。
何言ってくれちゃってんの?

いつの間にかご丁寧にわたしのポケットに麻雀牌を入れてくれやがって。



『貴方の両親、誰に殺されたんでしょうね』




……胸糞悪い。



それでも思い当たる節があるから尚更だ。




隠された本当の死因。





日頃から両親に医者としての知識を教わってきたというのに、幼かったわたしの言葉など誰も聞いてはくれなかった。

ましてや周りは医者ばかり。わたしは医師免許すら持たぬ14歳の小娘。



やり切れなかった。

その時からずっと……。





ジープから離れた所で独り夜が明けるのを待っていた。たまに傷口が痛んだが、その痛みはアイツへの苛立ちが忘れさせてくれる。


その内に八戒と悟浄が続けざまにジープから降りて行ったがさほど気にもとめず、すーっと巻き上がっていく紫煙を眺めていた。



そういえば、アイツが言ってた"彼"って誰のことだ?



そう思ったその時だった。森の方から悟浄を呼ぶ八戒の声が聞こえ、それに気付いた三蔵と悟空と一緒に森の中へ急いだ。

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