壊したいんだ

(3/7)
「──八戒!何があったっ?」

「悟浄が……!」



そう答えた八戒の側に悟浄が倒れていたが、その異様さに言葉を失う。



「──な……、何だよコレ……!」



悟浄の身体からあらゆる血管が浮き出し、ビキビキッという音をたて悟浄が悶えている。


「クソッ……血管の中……をっ、何かが這い回ってやがる……!」

「──どうなっているんだっ?」

「……まさか何かを植え込まれたっ?」



背中を伝う嫌な汗が止まらず息をのんだ時。


「種ダヨ」



背後から聞こえた声に振り向くと、そこには横たわった絡繰り人形。


「ソイツノ身体ニ種ヲ植エタノサ。血ヲ吸ッテ血管ニ根ヲハル生キタ種ヲネ!」



清一色の使い魔らしき糞人形は不気味な声色を尚も響かせる。



「ソウソウ一応言ッテオクケド、種ハソイツノ心臓ノスグ隣ニ植ワッテルヨ」



三蔵が怒りを携えながら使い魔に目的を訊ねるも、糞人形は薄気味悪い嗤いを存分に張り上げた。


「楽シイ……楽シイヨ猪悟能!君モハヤクコッチヘオイデヨ!」



──パーンッ。



使い魔が言い終えた瞬間、三蔵は人形の頭を撃ち抜いた。その顔から滲み出る怒りの色は隠せていない。



「いいご趣味だよ、あの変態野郎が」

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