私に出来る事って何?
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砂煙を巻き上げながらジープは砂漠を突き進む。
照りつける太陽と飛んでくる大粒の砂に苛々を募らせ、いつもの如く悪ふざけが過ぎる悟空と悟浄に三蔵は銃口を向ける。
それもまたいつもの事……と気にもとめない八戒と、体験した事の無い程の暑さに伸びているわたし。
「八戒……、まだ着かないの?」
「地図によるとそう広くない砂漠なんですけどねぇ」
そんな時、悟空が少年を発見し、その少年から今はこの砂漠が地図より広がっている事を聞いた。
「まじかよ……」
「お兄ちゃん達旅の人だろ?この近くにオレ達の村があるんだ。泊まる所、紹介してあげるよ」
その少年に案内されて辿り着いた町は、一年前からの急激な砂漠化により大分飲み込まれてしまった様で、決して活気があるとは言えなかった。
たけど今のわたしには何処でも天国。日陰で休みたい……。
険しい表情でフードを取り去った三蔵を後目にわたしはジープの中で目を閉じた。
「おい、なまえっ!!大丈夫かよっ!?」
悟空の声は頭の中をスーッと通り抜けていくだけ。
明るすぎる太陽の下、おやすみなさい。
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