私に出来る事って何?
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額にひんやりとした感触が心地良く、わたしはふと目を開け体を起こすと、額からタオルがぽとりと落ちた。
「お姉ちゃん目覚めた?」
「……少年?……みんなは?」
ここは……少年の家だろうか?みんなの姿が見えない。
「まだ寝てた方がいいよ!お兄ちゃん達もここで待ってろって言ってたし」
その言葉に一瞬ハッとした。
──置いていかれた。
そう思ったのだ。
確かに暑さにやられてたわたしは足手まといだと思う。置いてかれても仕方無いと思う。……でも、置き手紙すら無いのかよっ。
「……少年、あいつ等はどこ行ったのかな?」
「お姉ちゃん、笑顔が怖いよ……」
───そのころジープで砂漠を突き進んでいた四人は。
「なー、何にも言わないでなまえを置いてきてよかったのか?」
「フン、仕方無ぇだろ。あれじゃ足手まといにしかならん」
「そーんな事言っちゃって、本当は置いてきたことに後悔してるんでない?」
「なまえの事ですから"勝手に置いてくなー"なんて言ってるかもしれませんね」
人聞きが悪いんだよ。置いてきた訳じゃ無ぇだろうが。
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