to be or not to be

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遥か彼方天竺を目指し、岩場に囲まれたこの山を今日は徒歩で進んでおります。


荷物持ちじゃんけんで連敗中の悟空はジープに八つ当たり。


それに悟浄が突っ込み八戒に窘められるというお決まりのパターン。


「このままだと山を超える前に日が暮れちまうな」


三蔵の声により一晩の宿を借りようと、目の前の大きなお寺に交渉を開始する八戒。


「すいませーん。旅の者ですが今夜だけでもこちらに泊めて頂けませんか?」


八戒の言葉に怪訝そうな顔をした坊主が言い放つ。


「――フン。ここは神聖なる寺院である故、素性の知れぬ者を招き入れる訳にはいかん!」


明らかに敵意の目で見られている事に苛立つ悟浄は悪態ついた。



「これだから俺は坊主ってヤツが嫌いなんだよ!」

「へー初耳」


中指を立てる悟浄の後ろから三蔵が棒読みで返す。


「困りましたねぇ」


確かに。仏教ってそんな傲慢な教えじゃないだろうに。と思いながら八戒の言葉に頷いたが、相変わらず悟空はご飯の事しか頭に無いようだ。



「なー腹減ったってばー。三蔵っっ!」


「さ……三蔵だとっ?」

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