to be or not to be
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悟空の『三蔵』という一言で目の色を変える坊主達。
ざわめきだち、さっきまでの態度とはうって変わった坊主達は、わたし達を中へ招き入れた。
すんごい広い部屋と廊下を案内されるが、線香の匂いが鼻について仕方が無い。
嫌な匂い……。
重苦しい扉が恭しく開かれれば、年老いた坊主が薄気味悪い。
「これは三蔵法師殿。この様な古寺にようこそお越し下さいました」
「……歓迎いたみいる」
三蔵は絶対に心にも無い事を言ってる。だって棒読みだもん……。
「おい、三蔵ってそんなお偉い様だったワケ?」
「……というより三蔵の称号の力ですね」
悟浄の問に八戒が丁寧に答えてくれる。
――この世界には、『天地開元』という五つの経典があり、その経典それぞれの守人に与えられるのが"三蔵"の名で、仏教徒の間では最高僧の証として崇められているという。
「何であんな神も仏もない様な生臭ボーズが"三蔵"なんだ?」
「そこまではちょっと……」
八戒もいい迷惑だなと思いつつ、薄気味悪い初老の坊主が三蔵に向かって昔話をしている。
『光明三蔵法師』
どうやら三蔵の師匠の様だが、ぐだぐた話し込んでないで空気読みなよ。三蔵の目が険しいじゃないか。
「――そんな事より、この石林を一日で越えるのは難儀故、一夜の宿を借りたいのだが」
すると若い坊主が言った。
「ええ!それは勿論喜んで!」
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