少年と銀閣

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ジープの体調が優れない為、数日この街で過ごす事になった三蔵一行。



それにあたり悟浄となまえは買い出しに出掛け、八戒に渡されたリストを見ながら買い忘れ品のチェックをしていた。



「この荷物じゃなまえちゃんと手も繋げねーな」


「悟浄に言われるなんて光栄だね」


紙袋を抱えて軽口を叩く悟浄の隣を、なまえは時折笑いを漏らしながら歩いていると、路地裏から物騒な物音が聞こえた。



『ぶつかったせいで靴が汚れたっつってんだよ!!』


悟浄となまえは顔を見合わせながら通りかかると、小さな男の子が絡まれている。


「こんな小綺麗な服着てんだ。サツの一枚や二枚持って……ぶッ!」


華麗なる蹴りでチンピラの言葉を遮り、悟浄は不機嫌に言い放つ。


「どこ行ってもこーゆーバカが居るんだよな。みっともないっしょ、お兄ちゃん達ー?」



買い出しを命じられた為か、些か不機嫌だった悟浄はあっという間に悪いお兄ちゃん達を蹴散らした。






「──はい、これ飲む?」


「あ、ありがとう」


なまえが少年にジュースを差し出すと、少年はやっと表情を崩し子供らしい雰囲気を醸し出した。



「あっ!それ……」


「え?何?お姉ちゃん」


小さくお辞儀をした少年の首元に光るモノ。それを見たなまえは一瞬体を強ばらせたが、有り得ない事だとやり過ごした。


「ごめん、何でも無い。さっ、座って飲みな」



建物の壁に寄りかかって座り込み、暫し三人でブレイクタイム。



「飲んだらさっさと行けよ。そんないいナリしてっと、またあーゆー輩にからまれるぞ」



「そうだね。君、迷子?お母さんは?」
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