OH!MY GOD!
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──バキッ。
「クソは貴様だ!何トチ狂った事抜かしてやがる!?あのガキは敵だろうが!」
三蔵は悟浄を殴りつけながらそう言い放つと、次になまえを鋭く見据えた。
「てめぇもてめぇだ。何ぼさっとしてる!?クソの役にも立たねぇのか!?」
散乱した部屋で三蔵は唇を噛んだ。これが望みなのかと……。
子供の冗談だと思って宿の場所を教えてしまった悟浄と、それを何てこと無いと止めもしなかったなまえは、いくら三蔵達が油断していたとは言えこの有り様。
悟空と八戒は瓢箪に魂を吸い込まれたとなれば、時間が経てばそれだけ危険かもしれない。
――ガタッ。
悟浄となまえは同時に椅子から立ち上がった。
「悟浄、行きますか」
「おう」
早くもジャケットに手をかけた二人に三蔵は言う。
「お前等、何処へ行くつもりだ?」
「自分のケツ拭いにだよ」
煙草を銜えたままそう言った悟浄に、三蔵は一呼吸置いてから立ち上がる。
「――待て。俺も行く。貴様等に任せるとロクな事にならんからな」
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