旅支度
(7/7)
「三蔵、どうします?」
「とりあえずあの人が置いてったんだろ?連れてかねぇと俺等殺されんじゃねーの?」
「三蔵、俺まだ死にたくねぇよっ」
「……煩ぇ。まずは様子を見る。足手まといなら置いてく。それだけだ」
未だ筒抜け会議は続く。
椅子に腰掛け、その筒抜け会議をなまえは他人事の様に聞いていたが、徐に先程菩薩に貰った銃を手に取ってみた。
――ガウンッ!
なまえの銃から放たれた鉛玉は会議中の四人の間をすり抜けた。
四人はなまえの居た椅子に目をやるが、当の本人が見当たらない。
するとなまえがテーブルの下から這い出してきた。
「あー、びっくりしたー」
「こっちがな!」
全員が声を揃える中、なまえは撃った衝撃で椅子から転げ落ちていたのだった。
三蔵はそんななまえから銃を引ったくり、威圧的に言い放つ。
「銃はこうやって撃つもんだ」
そう言ってなまえが壁にあけた穴に寸分の狂いも無く、三蔵は鉛を打ち込んだ。
「とりあえず連れてってやるがこれ位は出来る様にしとけ。足手まといは置いてくからな」
こうしてなまえが抜け出した先は、妖怪退治をしながら天竺を目指す、この四人との旅の世界だった……。
.
7/180←|→
List|Top|Main