OH!MY GOD!
(10/10)
その後、幾ら探してもカミサマは見つからず、わたし達は金閣を埋葬して山を下りた。
何となく悟浄が不自然だったけど、きっとわたしも人の事は言えない。
「チビ猿、銃の手入れに行くぞ」
普段、銃の手入れを自分でしている三蔵にそう言って連れ出された時にそう思った。
煙草の煙をゆらゆらさせ、少し前を歩く三蔵からすれば、わたしはまだまだ未熟者なんだろうな。
「あのネックレスに何の意味がある?」
「それはわたしが一番知りたい」
歩みは止めず、ただ目の前の道だけを見ていても、金閣の最期を看てからあの日の兄さんが離れない。
「……あのネックレス、兄さんと一緒に作ったんだ」
父さんと母さんにプレゼントする為に、手作り出来るお店を探して、一生懸命作ったんだ。
『僕は母さんに』
『あたしは父さんにっ』
「兄さんと吹っ飛んで見つからなかったのに……」
わたしは自分の首からネックレスを外して見つめ、それから三蔵に問い掛けた。
「ソレが何で桃源郷にあんの?」
この世界に在るはずの無いモノが存在している。それが意味するのは何なのか。
「――知るか」
どうやらその答えは三蔵に貰えそうには無い。
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