Past

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ジープの心地良い揺れに誘われ、なまえは悟空に寄り添い目を閉じていた。


「何で俺の肩じゃないのよ……」


不服な顔で悟空を見やる悟浄に悟空は勝ち誇った様な顔で言う。


「エロ河童だからじゃん」

「なんだと!?猿が色気づきやがって!」


――ガウンッ!


「……喋れない様にしてやろうか?」

「今日も平和ですね」


今日もジープで西を目指す三蔵一行だったが、又しても妖怪に出くわした。


なまえをジープに残し、妖怪達を片付けていくが、今回はちょっと数が多い。それに苦戦しながら敵数を減らしていると、突然ジープの方から銃声が聞こえた。


「三蔵!なまえがっ!」

「……チッ」


まだ残っている妖怪達に注意しながら駆け付けると、ジープの前で妖怪に囲まれている。


……しかし何か様子が違う。三蔵達がなまえの様子を窺っていると、なまえが突然叫びだした。


「さ、わ、る、なーっ!」


そう言いながら銃を撃つが、なまえ自身がその衝撃で体勢を崩し、なまえの腕を妖怪が切りつける。それを見たなまえの表情が変わり、何かがプツンと切れる音がした。



――ガウンッ!


援護に回ろうとした三蔵より早く、なまえが妖怪の咥内に銃を突き付けていた。


「……商売道具に傷付けんなー!!」


動かなくなった妖怪を前に、なまえは腕を押さえながら銃を納めた。


「……キレてますね」

「……キレてんな」

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