愛の行方

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「誇りも何もかも見失い忘れてしまった。だけど君だけは……忘れられない……」


なまえの中では言い表せない程の感情が溢れ、それは涙となって流れ落ちていったが、なまえは拭いもせずにジェネシスを見上げた。


「だったら抱き締めてよ……。あの日みたいに最後だなんて言わないで……抱き締めて離さないでよ……!」


互いに腕を伸ばし、互いに引き寄せ合い、二人はしっかりと抱き合った。


「ジェネシス……愛してるの……」

「俺も……愛している」



離したくはないと木霊する心の声が、どうか救いであって欲しいと、願わずにはいられない程に愛してしまった……。




「レノ、なまえは居たか?」

「……もぬけの殻だぞ、と」

「そうか……。遅かったか……」



二人が訪れたなまえの部屋には明かりはついておらず、ただ開け放たれた窓から静かに月明かりが差し込んでいた。



FIN
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