Second floor

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幾ら神羅のソルジャー、クラス1stであろうが、この様な状況ではやはり上司の指示を仰がなくてはならないらしく、もう一度ブリーフィングルームに引き返す事となり、なまえはジェネシスと宝条がどんな話をしていたのかと気にしつつも、今来た廊下を引き返して行った。


しかし、三人がブリーフィングルームを訪れるとラザードは不在で、中々予定通りに進まない現状に苛立ったジェネシスは渋々携帯に手をかける。


「ねぇアンジール、ジェネシス……機嫌悪そうだね。博士に何か言われたのかな……?」


そんなジェネシスを見て、なまえが小声でアンジールに耳打ちをすると、アンジールはふっと表情を緩めた。


「お前を心配してるからだろう。お前を待っている間も凄かったしな」


不謹慎だとは思っても、普段からあまり感情を見せないジェネシスだからこそ嬉しくもあり、それと同時にこの現状がいかに切迫したものであるかもなまえは理解した。


「クソ、やられた……」


数分後、電話を終えたジェネシスは顔を歪めてなまえを見た。


「……どうしたの?」

「どうやら博士は上と掛け合っているらしい」


ジェネシスからは焦りの色が色濃く見える。そしてそれは徐々にアンジールとなまえにも伝染させていく。


「どういう事だ?」

「上層部に……なまえを研究対象としての許可を要請された……」



なまえの顔は一瞬で青ざめ、以前魔晄に包まれた時の恐怖を思い出したのか、体を震わせ崩れる様にその場に膝を付いた。


そこへさっと歩み寄ったジェネシスは、少しでも安心するようにと、なまえの背中を優しくさする。


「ジェネシス……私……」

「なまえ、まだ決まった訳じゃない。大丈夫だ」

「そうだ。きっと統括も掛け合ってくれてるはずだ」


小さな身体を強ばらせ、なまえはただ俯き震えた。



──俺達がついている。



ジェネシスとアンジールは視線を合わせ、そう静かに頷いた。



CONTINUE...
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