Decide
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ジェネシスの部屋から隣の自分の部屋までは数歩。
それなのに、ジェネシスが一瞬だけ見せた顔に言いようの無い不安を感じ、部屋を出てから思うように足が動かない。
まるで逃れられない運命という足枷に捕まってしまったよう。
刻一刻と時間は進み、時の歯車は終焉を告げようと今も確かに廻っているのだと思うと怖くて堪らない。
些細な事にも過敏に反応し、行く末までも知っているというのに、私は怖くて堪らない。
ジェネシスの事だから、もう薄々気付いているのかもしれないと思うと、私の目から涙が零れた。
「向き合うだなんてよく言えたもんだよ……」
そう呟いた時、急に背後から声をかけられ、私はあわてて涙を拭いた。
「なまえ?どうしたんだ?」
振り返ったその先には流れる銀髪の持ち主がいて、私を見た途端に顔を険しくさせた。
「……何かあったのか?」
「え?あは、何でもないよ。大きな欠伸をしただけだよ」
白々しいと解りつつも、そんな言い訳を大袈裟なほど明るい声で返し、私は自分の部屋のドアノブに手をかける。
「じゃ、また明日!おやすみ」
もう一度、精一杯笑ってセフィロスに手を振ると、セフィロスは納得出来ないといった顔をしていたけど、私は構わずドアを閉めた。
いくら英雄と呼ばれている彼でも抗えず、歪めてしまうような未来が。
"あった"んじゃない。
これから"ある"んだよ。
声を大にしてそう言っていたら、歯車の一つでも止められたのかもしれないと思うと、私の目からは再び涙が零れた。
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