I always ...

(7/7)
決断する時がきた。


震える足でなんとかトレーニングルームを後にした私は、ドアの前で大きく息を吐いたが、こうしてはいられない。宝条の話からも時が迫っているのは明白だった。


急がなければ……。
そう思った時には私の決断は決まっていて、その思いの一心で顔を上げたが、そんな私の目の前をセフィロスが立ち塞いでいた。


「……何をしていた?」


顔を上げる事すら躊躇われるほど低く威圧的な声色。しかしそれでも私は今を逃す訳にはいかず、これが好機だとばかりに彼を見上げた。


「セフィロス、会わせて欲しい人がいるの!」

「……質問しているのは俺だ。まずは答えろ」


私がなんの説明も無く唐突にそう言ってしまった為、セフィロスの眉間には皺が寄り鋭い視線が突き刺さったが、私は構わず懇願する。


「お願い、今すぐホランダー博士に会わせて!」


もう、自分では止められないほどに焦っていたのだ。もう、これしか無いんだと必死だった。


セフィロスのコートを掴み揺さ振り、彼の問いに答える事も忘れて繰り返した。


「お願い、会わせて……。早くしなきゃ……」


目の前があの日でいっぱいになり、それまで堪えていたものが溢れてくる。


「セフィロス……お願い……お願い……」


彼のコートを掴んだまま膝をつくと、ぽとりと床に涙が落ちた。



「なまえ、まずは話を聞いてからだ。いいな?」


セフィロスは静かにそう呟いた後、私を支えながらゆっくりと歩き出した。



CONTINUE...
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