Think of you

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私が我に返ったのは、セフィロスの部屋についてからだった。


座り心地のいいソファーに座り、セフィロスから手渡された水を一口飲んだら、私は少し冷静さを取り戻した。


「少しは落ち着いたか?」


ふーっと息を吐き、隣に座ったセフィロスを見上げて頷くと、彼の指先が私の頬を掠める。その指は私の涙の跡をなぞり、次に私の髪を撫でた。


「何があったか聞かせてくれるな?」


彼の美しい銀髪が彼の動きに合わせてさらさらと流れ、その流れと同じくらい穏やかな声で彼は私に言葉をかける。そして私は、それにつられるように言葉を紡いだ。


「……宝条博士と話したの」


セフィロスは私を急かすでもなく、ただ黙って耳を傾けている。トレーニングでは彼を呆れさせ、先程は泣き崩れた姿を見せてしまったと言うのに、彼は黙って聞いてくれた。


「実験に協力すれば元の世界に帰してやるって言われたけど私はそれを断った……。だからホランダー博士に頼もうと思ったの……」


やっとの思いでそう伝えると、それまで黙っていたセフィロスが口を開く。


「本当にそれだけか?お前は元の世界へ帰る道が閉ざされたからあれ程取り乱したと言うのか?」


一気に鋭くなったセフィロスの視線。しかし、セフィロスにどう思われようとジェネシスの事は言えなかった。


「……ごめんなさい」

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