Think of you

(6/6)
この神羅ビルの中で軟禁状態の私が、誰の許可もなく自由に会える人は少ない。だからとは言え、感情的に彼に頼ってしまったのは間違いだったかもしれない。


ホランダー博士の部屋の前で別れた時、その時のセフィロスの顔に苦しくなった。


向き合うって言ったはずなのに、いつまでも甘ったれな自分に後ろめたさを感じながらも、これが最後だからと言い訳をしてしまう。



もう、全てがあの人へ向かっていた。



この世界がこのままで在って欲しい。ここに居る人達がこのままで在って欲しい。


そう思うよりも、私はあの人を想っている。いつもあの人を想っている。

そして、それが私を動かしていると気付いて苦しくなった。


開き直る訳じゃない。でも、ちゃんと向き合うから。その為にここへ来たんだから。





ここへ来た事の次第を話し、それに加えていくつかのお願いをしたが、ホランダー博士は全面的に協力してくれると快諾してくれた。


「ホランダー博士、ありがとうございます」

「いや、礼を言うのはこちらの方だよ。……君の協力に感謝するよ」



元の世界へ帰りたいという気持ちはある。けれど、それ以上にあの人を想っている。


もう先の事なんて知らない。



ここからは私も知らない世界。



「よろしくお願いします。ホランダー博士……」



CONTINUE...
41/43

ListTopMain

>>Index