Second floor
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「なまえはまだ戻らないのか?」
先程からジェネシスはこれしか言わない。腕を組み、アンジールの前を行ったり来たりしている。
「落ち着けジェネシス。なまえはセフィロスと一緒なんだ、心配無いだろう」
「……嫌味が上手くなったな、アンジール」
「お前は捻くれに磨きがかかったじゃないか」
ククッと笑いながら軽口を叩くアンジールを、ジェネシスは鋭く睨み付け背を向けた。
普段は冷静で独自の美学を貫いているジェネシスでも、なまえの事となるとそうもいかないのだろう。
幼なじみであるジェネシスの、なかなかお目見えできない感情を垣間見たアンジールは目を細めた。
「……しかし、遅いな」
ふと腕時計に目をやれば、既に予定時刻を小一時間程過ぎている。セフィロスはこの後にも任務が入っている為、さすがのアンジールも訝しんだ。
「何事もなければいいが……」
そう小さな声でアンジールが呟いた時、ブリーフィングルームのドアが開き、大きな溜め息と共にラザードが現れた。
その様子から何かを察知したジェネシスとアンジール。二人はただ黙ってラザードが口を開くのを待っていた。
「まったく、毎度毎度やってくれる……」
二人の視線を一身に浴びたラザードは、再び深い溜め息をつき椅子に腰掛けた。
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