Second floor

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「見てよセフィロス!こんなにお金が集まったよ!」


モンスター退治を終えた後、なまえは両手いっぱいに小銭を乗せて大はしゃぎ。しかし車に戻ったセフィロスは冷静にギルを数える。


「……724ギルか。先は長いな」

「……うっそ……まじ?」


なまえは顔を引きつらせながら頭の中で計算をする。


二度の研究室の爆破にブリーフィングルームの特殊硝子代金。さらにはソルジャー棟内の一室の修理費……。



「今日を千回繰り返しても終わらない……」

「……いいから早く車を出せ」



先程までは明るかったが、今は廃人の様な虚ろな目をしたなまえにセフィロスが命じる。


「はぁー…。解りましたよ、行きますよ……」


何とも気の抜けた返事と共に車はノロノロと進み、その運転手であるなまえの落胆ぶりを目の当たりにしたセフィロスは、やれやれと言わんばかりに額に手を当て、モンスターが車に突進してくるのを警戒していた。



そして数分後、セフィロスがモンスターの姿をとらえ、なまえに注意を促すが、なまえはどこか上の空。


「なまえ、聞いているのか?」

「……え?」

「え?じゃない!モンスターが襲ってくるから運転に集中しろと言っているんだ!」


苛立ちによりセフィロスが声を荒げた刹那。真横からモンスターが車に追突し、その衝撃でなまえはハンドルを大きくとられてしまった。


「うわっ!ちょっと!」

「おい!ハンドルを離すな!」

「えっ!?ってセフィロス!まままま前っ!ぶぶぶつかるっ!」













「もうすぐ迎えが来るそうだ」


フロント部分が酷く潰れた車の前で、携帯を持ったままのセフィロスは冷ややかに言い放つ。



「……ごめんなさい」

「謝る事は無いだろう。ただ……」

「ただ……?」

「借金が増えただけだ」



なまえの完済は果てしなく遠い。

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