No Way

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「では、本日なまえの事はセフィロスに任せる。あぁそうだ、これを渡しておいてくれ」


俺はそう言って統括が差し出した袋を覗き込むと、中には既製品にしては余りにも小さすぎる服。


なる程。これなら丁度いいかもしれん。



薄ら笑いを浮かべながら踵を返し、俺はなまえの部屋へ歩を進めた。


ノック等する訳もなく、部屋の前まで来るとすぐさまノブに手をかける。


一歩足を踏み入れれば、すっかり片付けられた蛍光灯の破片と、まるでベッドを持て余すかの様に縮こまって眠っているなまえの姿。



「……起きろ」



ベッドに近付きなまえに声をかけるが反応が無い。俺が来たというのにいい度胸だ。



俺はなまえがくるまっているシーツを一気に引き上げると、明らかに不機嫌な顔をしながらなまえは体を起こした。


こいつは何故服を着ていない?


「……セフィロス?」

「……何だ?」

「寒い……」



俺は統括から預かった袋を投げつけた。


「先ずは服を着ろ。誘ってるのか?」



するとなまえはハッとし服を抱えてバスルームに走って行った。



チラリとテーブルに目をやれば、昨日の夕食が手付かずで残っている。



ガチャ―……。


「セフィロス見て!今日のはぴったり!」



顔を真っ赤にしてバスルームに駆け込んだと思えば今度は満面の笑み。


忙しい奴だ。



「さっさと行くぞ」

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