Despair

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トレーニング後、統括に二人だけで話があると言われ、三人とブリーフィングルームの前で別れ、私は統括の後をついて行く。


椅子に座る様にと勧められるまま腰を下ろすと統括は重々しく口を開いた。


「先ずは、君を元の世界に帰せるのは宝条博士だけだということを理解した上で聞いて欲しい」


嫌な汗が流れる中、私が小さく頷くと統括は話を続けていく。




「もし宝条博士の人体実験に協力すれば、元の世界に帰れると言ったら……、君はどうする?」

「何ですかその理不尽さは……」



統括は溜め息を吐きながら視線を窓に移し、再び私に向き合うと一枚の紙を差し出した。



「博士の実験内容はそこに記載してある。まぁ君が爆破してくれたお陰でしばらくは復旧に当たるそうだ。正式に博士から協力要請がくるまでに考えておいてくれ」



いや、いきなり言われても困るし。そもそもこの実験内容って命の保障あるの?



「それと君がそれを断った場合、君は私の管轄内で働いてもらう。……時間をかけてよく考えてみてくれ。話は以上だ。」



目の前が真っ暗で、ブリーフィングルームを出た所に三人が立っていた事も目に入らなかった。


部屋に戻り、渡された紙を読み返してみる。



何だよこの重度の魔晄中毒になる恐れって。そんなのになって帰っても意味無いじゃん。
実験期間も未定って……。


かと言ってこれを断れば帰れないなんて、理不尽にも程がある。


そもそも宝条は帰す気なんて無いんじゃないの?


コンコンー……。



不意にノックの音が聞こえるが、私の返事も聞かぬままドアは開かれる。そこから覗くは自己陶酔したマッドな科学者。


宝条博士。

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