Disappear
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エレベーターに乗り込み神羅ビルへの通路を渡り、統括が待っているというミーティングルームを目指す。
日付が変わるというのに明々と照らす照明の下を歩きながら、統括からの話が何なのか気になって仕方がなかった。
だから、ミーティングルームに入るまで気づかなかった。
「おかえり、私の可愛いサンプル」
そこに居た男はドアにかけたわたしの手を掴み、何かを注射するマッドな科学者。
軽い痛みが左腕に走り、次第に全身の力が抜けていく。
意識も徐々に薄れていく中、最後に見たこの男はわたしの目の前で嗤っていた。
「クククッ。恐がる事は無い。寧ろ私に感謝して欲しいくらいだ。この私の名誉ある実験サンプルに選ばれたのだからね」
瞼は重く、目を開けようとするのを頑なに拒む。全身に感じる微かな浮力と適度な温度は、わたしの覚醒の邪魔をする。
小さな気泡が弾ける音と不気味な金属音と電子音。
聴こえてくるその音が酷く耳障りだった。
CONTINUE...
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