攻防戦の果て

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「色くノ一を志す者、高度なプロファイリング能力と柔軟な適応力は忘れちゃ駄目よ?
あと、大き過ぎず小さ過ぎず、出来る限り柔らかさを残して身体全体を引き締める事もね」



火影室からの帰り、先輩色くノ一である撫子は、数ある色忍としての心得をなまえに語り聞かせていた。


「先輩、それ、もう聞き飽きましたよ」

「何言ってるのよっ!今年の新人はあなただけなんだからしっかり覚えときなさいよ!」


その後も延々と続く講義になまえは溜め息をつきながら聞き流す。


くノ一としても人としても憧れていた先輩が、これほど世話好きな上に話し好きだったなんて…と、どこか上の空のなまえだったが、次に撫子から発せられた言葉に顔をしかめた。



「じゃ、今から実技指導をしてくれる先生を紹介するからね」


「……はっ?聞いて無いですけど?……というより、実技なら今まで散々やってきて任命書まで……」


なまえがそう言い出すと、撫子はバッとなまえの手を握り真剣な顔を向ける。


「なまえ、確かにあなたは今でも十分優秀よ。だけどね、私はあなたに一流の色くノ一になって欲しいのよ……」


「先輩、そんな目で私を見ないで下さい」


「だってあなたには素質があるのよ。私には解るわ。だからもう一歩踏み出した訓練をすればきっと私以上のくノ一になれるわ!」


撫子は華やかな表情を浮かべクルッとなまえに背を向けると、鼻歌混じりに歩き出した。


そしてその後を、なまえは先程火影様より受け取った『特別上忍任命書』と書かれた紙を握り締めながら、思いっ切り不機嫌な顔をする。



「……色専の特上に任命されたのに訓練なの?」
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