攻防戦の果て

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私が中忍になってすぐ、この撫子先輩に声をかけられた。


撫子先輩は里ではかなりの有名人で、ストイックな向上心と美しさを持ち合わせ、どんな任務も確実にこなし、色任務においては右にでる者は居ないと皆が口を揃えて言うほど。


私もそんな先輩に憧れ目標としながらやっと中忍になった時、その先輩に初めて会っていきなり、『あなた色専にならない?』なんて言われ、ちょっと複雑な気持ちになった。


それでも憧れの撫子先輩に声を掛けてもらった嬉しさは勝り、私は撫子先輩に言われるまま色専を目指し、そして本日めでたく色専門の特別上忍となったんだけど……。


「先輩、つかぬ事をお伺いしますが、特別上忍になった私が何故訓練なんですかね?」


「あのねぇ、私ももう若くないのよ。だからさっさとあなたに一人前になってもらわなきゃ困るのよっ!」

「自分の為ですかっ!?」

「当たり前じゃない」


……さすが撫子先輩。さらっと言ってくれますね。


最早溜め息すら出ない私は、黙って撫子先輩の後を追った。そして数分後、とある一軒の家の前に来た所で先輩が振り返る。


「なまえ、ここがあなたの訓練場所よ」


いいえ、絶対にただの民家です。


ものすごく不信な目を向けると、撫子先輩は驚愕の訓練内容を語り始める。


「今から紹介する先生はね、ちょっと特別なの。今まで学んだ事以上を教えてくれる数少ない人でね、とっても厳しい人よ」


「……話の先が見えないんですが」


「はぁ〜。もういいわ。とりあえず紹介するから、詳しい事はカカシ君に聞きなさい」


うわっ、先輩逃げたな。そうやって私を放り出す気………って今カカシ君とか言った?


「ね、先輩、今"カカシ"って……」


「ええそうよ。カカシ君があなたの先生よ」
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