あの夜の続き
(6/6)
あれから三日。
なまえは未だ目を覚まさなかった。
毎日毎日、暇さえあればなまえの帰りを今か今かと病室で待ち続けるカカシ。
早く来い。早く帰って来い。……そうなまえの手を握り願った。
「なまえ、早く帰って来ないと俺が死んじゃいそうだヨ……」
なまえからの返事は無いと解っていても、カカシはなまえに声をかけ続ける。少しでもなまえの導となれと。
「なまえ、今日も雪が降ってるんだ……」
病室の窓から見える雪景色に、カカシはあの日のなまえの背中を思い出していた。
「鬱陶しくて仕方ないヨ……」
カカシがそう小さく呟いた時──。
「……カカシ……」
「……っ!?」
待ち望んだなまえの目覚めはカカシから言葉を奪ってしまったのか、何も言えずにただなまえを見つめるだけのカカシは、無くした言葉の代わりになまえを力一杯抱き締めた。
そしてそんなカカシに抱き締められたなまえは言った。
「カカシ、今日は…聞かせてくれる…かな…。あの夜の続き……」
「勿論だヨ……」
お前がいつもこの腕の中に帰って来てくれるなら、そんなのお安いご用だヨ。
カカシはそう安堵感を噛み締めながら抱き締めていた腕を緩め、今度はなまえを真っ直ぐに見つめた。
大好きだと、思いを乗せて、なまえに口付けする為に。
FIN
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