Rainy Day
(1/6)
もうすぐ陽が昇る時刻だというのに、今朝は昨夜から降っていた雨がまだ止まずやけに暗い。
窓を叩く雨音はカーテン越しでも酷く耳障りで、毛布を頭まで引っ張り上げて耳を塞いでも鬱陶しい雨音はいつまでも耳を劈く。
君は、いつも決まってこんな日に任務へ行くんだ。
視界も悪ければ足元は泥濘、雨水で手も滑る。
そんな日にばかり任務へ向かわなくてはならない君に、俺は溜め息しか出てこない。
『私は結構好きなんだけどな、雨……』
悪天候という運の無さをフォローしているつもりか、はたまた絶対的な任務の前での諦めからの虚勢か。
それでも笑顔で出て行くんだから、やっぱり君は忍なわけで……。
だけど、雨音に不安を助長されては耳を塞ぎ、鈍よりとした空に君の無事を願う俺としては、いくら君が雨が好きだと言ったとしても、早くこの雨が止んでくれないかと願うばかりだ。
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