Destination
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「なまえ、おめでとう!ついにこの日が来たねっ!」
演習場の隅で愛読書片手に佇むカカシ先生を盗み見ながら、サクラに上忍に昇格した事を告げた。
「ありがとう。でもどうしよう。……柄にもなく緊張してきたしっ」
「何言ってんのよっ!ずっと決めてた事でしょ?私もここで待ってるからさ、頑張って行ってきなよ」
そう言ってわたしの肩をポンと叩くサクラは、満面の笑みで背中を押してくれた。
「……うん、行ってくる。サクラ、ありがとっ!」
まだ遠くに居るカカシ先生を見据え、わたしは先生を目指し真っ直ぐ歩を進め、
「カカシ先生ー!」
と乱暴な心音をかき消す様にいつもより少しだけ大きな声を掛けると、カカシ先生は開口一番にお祝いの言葉をくれた。
「なまえ、上忍昇格おめでとう。よく頑張ったネ」
それは次の行動に励みをつけるかの様でもあり、わたしの緊張を助長する様でもあったが、背後に感じるサクラの気配がわたしを後押ししてくれた。
「先生、今日はどうしても伝えたい事があるんです」
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