Destination

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何だろうと期待しながら先生と重なっていく手に視線を注いでいると、急に手を引かれ大勢を崩した。


「うわっ!」


無意識の内に声を上げたその瞬間、その声も#わたしの体も一瞬で先生の腕の中に包まれ思考が止まる。



暫し訪れる沈黙は、現状を把握するためにある。だがこの状況で何かを考えるのには無理がある。


「えっと……先、生……?」


破裂するんじゃないかって程心臓が騒ぐ中、わたしはやっとの思いでそう呟き僅かに顔を上げると、見上げた先の先生はにっこりと微笑みながら腕を緩め、それからゆっくりと口布を下げた。


そしてその唇は、その光景に微動だに出来ないでいたわたしの唇を静かに掠めた。



「な、な、何のマネですかっ!」


嬉しいけどそれよりも驚きの方が勝り、思わず飛び退いたわたしに先生は見せ付ける様に手をひらつかせる。

頼りない灯りの中で目を凝らせば、先生の手には一通の手紙。


「あっ、それはっ!」

「お祝いのプレゼントはこの手紙の返事でいいんだよネ?」


そう言って微笑むカカシ先生は再度唇を寄せて、沢山のプレゼントを何度もくれた。



「上忍同士仲良くしようネ」



"大好きだよ"と。



FIN
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