愛しているから

(1/6)
なまえと付き合って六年。
時間の流れは残酷で、初めて会った時のトキメキや新鮮さをさらっていく。



お互いもういい歳だし、そろそろケジメでも、と思った時もあったが、そこは幸か不幸かお互い上忍同士。すれ違いの日々が続いていく内にそんな事も考えなくなっていった。



六年という歳月は、こんなにも俺達の関係を削ぎ落としてしまうものなのだろうか。



振り返れる思い出はどれも色褪せたものばかり。僅かな二人の時間にも寄り添って甘い時を過ごす事も滅多に無い。


一緒に居るだけ。


こんな状態で、果たして付き合っていると呼べるのだろうか。


そんな事を思っていた頃、突然なまえから暫く里外任務に就く事になったと告げられた。


やっぱり時間の流れは残酷だ。




「そっか。気を付けてネ」


俺はこんな言葉しか言えないんだ。

いつ帰ってくるのかも、どこへ行くのかもお互い語り合わぬまま、なまえは里外任務に赴いて行った。


愛しているから



※一部内容に性的描写がございます。閲覧の際はご注意下さい。
- 1 -

ListTopMain

>>Index