余韻

(2/6)
里に吹き抜ける風が少し冷たさを帯び、秋の訪れを感じる様になったある日、私は晴れて上忍となった。


とは言え、ついこの間までは中忍だった身。暫くの間は先輩上忍でありながら、幼なじみでもあるカカシとマンセルで任務をこなしていた。




……何でよりによってカカシなの?


今日もカカシとのマンセルでの任務を終え、目的地から里への帰り道で、私は独り溜め息を漏らす。私はカカシに追い付きたくて認めて欲しくて頑張ってきたのに、これじゃいつまで経っても縮まらない。


そんな焦りからか、いつもつまらないミスまでしてしまうし。


今日だってそう。


機密文書を取り返したのはいいものの、ぬかるんだ地面に足を取られ、機密文書ごとすっ転んでしまった。


お陰で文書は泥だらけ。


ちゃんと一人前の上忍として認めてもらえたら言おうって決めてたのに。
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