余韻

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火影室で火影様にたっぷりしぼられた後、重い足取りでカカシの隣を歩いた。


「カカシ、いつもごめんね……」

「…本当、いい加減にしてくれる?」


ポケットに手を突っ込んだままのカカシは呆れ顔で言う。いくら幼なじみだとはいえ、こう失敗続きじゃ目も当てられないよね。


「本当にごめんね……」


追い付けないもどかしさと溢れる気持ち。今までどれほど味わってきたんだろう。


「もううんざりだヨ」


その声色には、昔からよく励ましてくれたいつものカカシ特有の柔らかさは無くて、その今までとの違いに心が折られた様な気がした。


「本当……ごめ……んっ」


昔から側に居てくれたカカシが、今はこんなにも遠い。


悔しさや苦しさ、今までのカカシへの思いとか、沢山の感情が折れた隙間から溢れ、それが自然と涙となって零れていき、忍としても、気持ちの面でも、カカシとの距離に絶望しかけた、その時───。


私はカカシに抱き締められていた。


「……カカ、シ?」

「お前さ、いつまで待たせば気が済むの?」


カカシの腕に力が込められ、耳元で聞こえるカカシの声。


「もう待ってるのにはうんざりだヨ」

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