余韻

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ずっと俺の後を追いかけてたなまえ。


俺は知ってるヨ。


必死になって努力してたその姿は、いつだって俺の支えだった。そんな姿を見せられたら、立ち止まる事なんて出来なかったヨ。


俺だけを見て、俺だけを追いかけてた、俺の大好きななまえ。


両手を広げて、そんななまえをずっと待ってた。ずっとずっと。

だけどもう限界。いい加減うんざりだヨ。



俺は、突然の俺の行動に戸惑っていたなまえを抱え、瞬身で部屋に連れ去った。


「カ……カシ……?」


すっかり涙の乾いたなまえは躊躇いながら俺を呼ぶ。いつでも躊躇う必要なんて無かったのに。いつだって受け止めてあげたのに。


だけど、必死になってるなまえに手を差し伸べる事なんて出来なかった。それは、なまえがそれを望んでない事を解ってたから。


でも、もう待ってるなんて出来ないヨ。このままじゃいつまで経っても抱き締められない。


そう思ったら、そのもどかしさに耐えられず、俺はなまえの唇を塞いだ。


「んっ……っ……」


薄く開かれた唇の隙間から漏れる吐息を重ねて、俺はなまえの唇に直接言葉を送り込む。


「もういいでしょ?早く言ってヨ。待ちくたびれたヨ」


角度を変えて交わる舌に、今までの思いの全てを馳せる。


「ねぇ、言ってヨ」

「……ん……っカカ、シっ……」


二人の間を繋ぐ銀糸の様に、俺達もそろそろ繋がろうヨ。


「なまえ、ずっと好きだったヨ」


諦めかけたなまえの気持ちは、カカシにそっと抱き寄せられた。


「カカ、シっ、私も……好き……」

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