君の温もり

(2/5)
誰も居ない部屋。
窓からちらつく月明かりは、俺の寂しさを掻き立てるだけ。


ベッドの中で何度も寝返りを打ちながら、愛するなまえの姿を探してみるものの、俺の隣は冷えたまま。


独りで眠るのは久しぶりだヨ。


町の雑貨屋で働くなまえは、急な雑貨の仕入れの為、急いで帰ってきても朝方になるだろうと言っていた。


一般人であるなまえの仕事は忍の任務とは違い、夜になって仕事が終われば必ず俺の所に帰って来るし、俺はいつもなまえの隣で眠っていた。


だから俺は、なまえと付き合ってからは独りで眠った事が無い。


なまえに出会う前までは、独りで眠るのが当たり前だったのに。今はこんなにも寂しく感じるなんて。


なまえはいつもこんな思いをしていたのかもしれない。


俺は任務で帰れない事なんてザラだったから、なまえは何度となくこうして独りの夜を過ごしていたかと思うと、俺の胸は締め付けられて痛んだ。


俺はベッドにうずくまり、いつもなまえが眠る場所のシーツを手繰り寄せた。


それはまるで、なまえを抱き締めるかの様に。

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