君の温もり

(3/5)

寝付けないまま、いつの間にか窓の外は明るみを帯び、そんな中で俺は愛しい匂いを感じとった。


俺の呼吸は一瞬にして楽になり、すがる様な目で部屋のドアを見つめていた。


――ガチャ。


遠慮がちにゆっくりと開けられたドアから見える華奢な手。俺は静かにドアに近付き、なまえのその手をそっと取った。


「おかえり、なまえ」


なまえは一瞬だけ目を大きくさせたが、すぐに笑顔を向けてくれた。


「ただいま。起きてたの?」


流石になまえが居なくて眠れなかったとは言えない俺は、苦笑しながらただ頷いた。


「先にシャワー浴びてくるね」


そう言って俺の前をなまえが横切った時、なまえの甘い香りが鼻先を擽る。


そして俺は反射的になまえの腕をとると、今度はなまえが苦笑しながら問い掛けてきた。


「どうしたの?カカシ」

「何でも無いヨ。ただ……」



なまえに触れていたいだけなんだヨ。

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