満ちる心
(2/5)
今し方抱き合ったばかりというのに、なまえはさっさと服を着る。
その仕草から、俺への愛情など微塵も感じられない。
『体だけの関係』
そう、俺が自ら望んだこと。
女なんてみんな同じで、割り切った関係を望んでも、その関係を続けていく内に泣いてすがる様になってくる。
だからその度に俺は冷たくあしらってきた。
そのツケがこれか?
俺は今までとは全く逆の立場にあった。
「なまえ……」
「じゃあまたね、カカシ」
そう言って俺の部屋を出て行くなまえを、この気持ちに気付いてから何度引き止め様と思ったか。
そう、これは俺が望んだこと。
そう自分に言い聞かせても、なまえが出ていけば後悔が残った。
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