満ちる心
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「わたしのせいなのっ…。わたしがっ…、わたしがカカシを好きになっちゃったからなのっ」
俺は震えながら涙を浮かべたなまえの言葉で我に返った。
「えっ?どういう……」
俺の言葉を遮る様になまえは言う。
「何度も割り切ろうと思った。でもっ、こんなの初めてで……、他の人に抱かれてもカカシの事ばっかりで……っ。気が付いたらっ、カカシの名前呼んでた……」
嗚咽まぎれにそう言ったなまえを、俺は抱き締めずにはいられなかった。
俺も同じだヨ。
「俺もなまえと同じだヨ。だから今だってなまえを殴った奴が許せなくて」
なまえは顔を上げる。俺はなまえの涙を指で拭う。
「俺ももう割り切れない。なまえが好きでしょーがないんだ。直ぐに帰ってくなまえを何度引き止め様と思ったか、わかる?」
「わたしだって……、直ぐ帰らなきゃ帰れなくなりそうで」
なまえ、俺達同じだったんだネ。
愛する事が出来なくて、だから相手の愛を疎ましく思ってた。だから割り切った関係だけでいいと思ってた。
だけど、愛する事を知ってしまった今、今までの自分に後悔する。体だけじゃなく、心も全て欲しくなる。
そう思ってたのはなまえも同じだったんだネ。
そう思ったら自然と俺は、なまえの腰を引き、なまえと唇を重ねていた。
「なまえ、愛してるヨ」
何度となく交わしてきたキスなのに、何だかとてもくすぐったくて、それはとても俺を満たしてくれるキスだった。
Fin
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