俺だけの

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狭い路地を抜ければ見えてくる。白い壁に囲まれた赤い屋根の小さな雑貨屋。そこは大好きななまえが働いている場所。


俺は任務の帰りにその店の前をよく通るが、最近同じ男性客を目にする。


綺麗に陳列された雑貨達の前で寄り添うように並ぶ二人は、傍から見れば恋人同士にも見えなくない。


ガラス越しに見える弾ける様ななまえの笑顔と男性客のはにかんだ顔。


到底気分のいいもんじゃない。


それが仕事だと解っていても、俺の中で子供じみた嫉妬心が顔を覗かせる。


この歳になっても、だ。


俺はなまえを独り占めしたくて仕方ない。でもこう思うのもなまえを愛しているからこそ。そう思いながらなまえの店の前を通り過ぎて行く。





『俺だけの』


※一部内容に性的描写がございます。
閲覧の際はご注意下さい。

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